「キシリトールの虫歯予防効果のうそ・ほんと」って知っている?

キシリトールは、白樺やトウモロコシを原料に加工して作られた人工甘味料で安全性はWHOも認められているもので、カロリーは砂糖と比べ25%と低いのが特徴なのですよ。

砂糖の場合は虫歯菌が糖分を栄養源にして酸を作り、歯に虫歯が出来ます。

それに対してキシリトールは虫歯菌がキシリトールを栄養源にすると菌の力を弱めさせ、菌が増えるのも抑制します。

また歯垢の量を減らすとも言われております。

先日横浜南区長島歯科クリニックに虫歯・歯周病治療に来られた糖尿病治療中の患者さんは年がら年中ガムを咬んでおりました。ガムを咬んでいれば虫歯にならないと、思っていたらしいです

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案の定、虫歯であちらこちらにいっぱいありました。

私(長島)の提案は市販のガムを咬むならから高濃度(50%以上)キリシトール配合のガムかタブレット(錠菓)に替えてもらうことです。

しかし、虫歯の発生や進行スピードは抑制してくれても、虫歯は必ずしも出来ないとは言えないのが現状です。

キシリトールは食べすぎると下痢・尿路結石になる可能性があることを伝えておきました。

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その後、患者さんは正しい認識の元、歯周病治療予防プログラムに積極的取り組んで下さりうれしい限りです。

参考文献

キシリトールのプラーク沈着抑制効果に関する研究

関野 愉, 相羽 玲子, 田代 俊男:奥羽大学歯学部歯科保存学第I講座歯周病学教室