セカンドオピニオンは悩める患者さんの権利だけど悲しいなぁ・・・

セカンドオピニオンとは

診断や治療で現在治療を受けている先生とは別に、違う先生に「第2の意見」を求める事を言います。

 

誤解を恐れずに言いますと、歯科においては患者さんが通院している先生と、短い診察時間の中で行われる合間の説明ですから、患者さんは当然ながら納得できない場合が非常に多いです。

患者さんだって、今通院している先生の所で完結してくれたらどんなに楽なことでしょうか!            

ネットで時間を費やして医院を調べてセカンドオピニオンで行った歯科医院で、もし納得されなかったら「サードオピニオン(第3)」、「フォーオピニオン(第4)」と、転院を繰り返し不信感が増し悪循環にはまります。

患者さんはもう訳が分からなくなり悩み治療をうけるのが怖くなり、その結果として、歯や歯ぐきは取り返しのつかない状況になっていくのです・・・。

 

一方で

それに引き換え1982年に神戸で開業したある洋装店では、初めてのお客さんに「Be Spoken」というコミュニケーションがとられるようです。

 

世間話に始まり、その方の仕事や趣味,人柄からヘアスタイルまで見極めてから、服の好み、希望を聞き、採寸。

ようやく「このようなスーツはいかがでしょうか?」となります。       

装飾と歯科医療は違いますが、我々の医療者も謙虚にこの装飾屋さんの

専門家としての精神に学ぶべきものがあると思います!

高度な歯科治療技術を身につけた歯科医師であっても、患者さんとのコミュニケーション能力に欠けているため、患者さんの病への思い、歯周病や虫歯での日常生活での苦しみを聞き取れないから、患者さんはセカンドオピニオンという道を選ぶ羽目になっている方が多いように感じられるのです。

参考文献

慶質のチーム医療を目指して 信頼される歯科医療に必要なこと

金子 至

https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio1968/45/Supplement2/45_Supplement2_72/_pdf/-char/ja