「予防歯科」と聞くと、「歯医者さんでクリーニングをしてもらうこと」と思われる方が多いかもしれません。
しかし、本当にお口の健康を守るために大切なのは、毎日のセルフケアの質です。

今回は、長島歯科クリニックで実際にあった、私たちにとってもとても嬉しい出来事をご紹介します。
2022年、この患者さんは初診で来院されました。
精密検査を行い、お口の状態を詳しく調べたうえで、歯周病予防プログラムを開始しました。その後、必要な虫歯治療や歯周病治療を行い、現在も定期的なメンテナンスを継続されています。
私たちが特に力を入れてお伝えしたのは、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間の汚れを、デンタルフロスで確実に取り除く方法です。
単に「フロスを使いましょう」とお話しするだけではありません。
長島歯科クリニックにおける歯周病予防プログラムは
患者さん一人ひとりのお口に合わせて、歯ブラシの当て方、力加減、デンタルフロスの動かし方まで実際に練習し、ご自宅でも再現できるようになるまでお伝えしています。
この患者さんは、ご自身でその方法をしっかり身につけられました。


そして、それだけでは終わりませんでした。
遠方に住んでいるご両親、お姉様、弟さんに、「こうやるといいよ」と歯ブラシやデンタルフロスの使い方を教えてあげたそうです。

ご家族は、その方法を毎日の生活に取り入れました。
すると、普段メンテナンスに通われている近くの歯科医院で診察を受けた際、担当の先生から思いがけない言葉をかけられたそうです。
「○○さん、何をされたんですか?こんなにお口の中がきれいになっていますね。」
これまでとは見違えるほどお口の状態が改善し、その変化に先生も驚かれたとのことでした。
後日、この患者さんがメンテナンスで来院された際に、
「家族みんなが先生にびっくりされました。」
と、とても嬉しそうに報告してくださいました。

私たちも、そのお話を聞いて本当に嬉しく思いました。
今回の出来事で改めて感じたのは、正しいセルフケアは、ご本人だけでなく、ご家族にも広がっていくということです。
歯周病や虫歯は、特別な薬だけで予防できる病気ではありません。
毎日の歯ブラシとデンタルフロスの使い方が変わることで、お口の環境は大きく変わります。

掲載している写真は、この患者さんの**初診時(2022年)**と、現在メンテナンスを継続されているお口の状態です。
歯ぐきの炎症が落ち着き、健康的な状態が維持されていることがお分かりいただけると思います。
もちろん、この変化は歯科医院での治療だけで得られたものではありません。
患者さんご自身が毎日コツコツと正しいセルフケアを続けてくださった結果です。
私たちは「治療する歯科医院」ではなく、患者さんが一生ご自身の歯で食事を楽しめるようサポートする歯科医院でありたいと考えています。

そして今回のように、その知識や習慣がご家族へ、さらにその先へと広がっていくことは、私たちが目指す予防歯科の理想の形でもあります。

もし今、「歯磨きはしているのに歯ぐきが腫れる⁉」「毎回クリーニングを受けても同じことを繰り返してしまう⁉」と感じている方は、一度ご自身の歯ブラシやデンタルフロスの使い方を見直してみませんか。
正しい方法を知り、毎日続けること。
それが、ご自身だけでなく、大切なご家族のお口の健康を守る第一歩になるかもしれません。






