私も患者さんに「どうして歯周病になったの?」とお聞きすると
皆さん異口同音に
A:歯みがきの仕方が悪かったから
B:定期検診に行っていなかったから
が本当に多いのです。
次にあげる咬み合わせの力によっても歯周病の危険性があるのです。
この咬み合わせの力によって引き起こされる歯や歯周組織(①歯ぐき、②歯を支える骨、③歯根の周りのじん帯である歯根膜、④セメント質)の損傷を咬合性外傷と言います。
咬合性外傷が現れているサインとして
①
②
③(レントゲン写真において)
歯周病治療の基本的な方針は自宅で行う歯垢管理(プラークコントロール)です。
しかし咬合性外傷「咬み合わせによる歯を支えている骨(歯槽骨)の破壊や歯根の周りのじん帯(歯根膜)の損傷」が認められる場合には咬合力を適切にコントロールすることが大切です!
A:咬合性外傷の特徴的なサインは歯の動揺(グラつき)です
B:咬合性外傷を受けている歯は、レントゲン写真に歯根のじん帯(歯根膜)のダメージ(拡大)が認められます。
C:咬合性外傷のみでは歯周病は発症しませんが、歯周ポケットに炎症があると歯周病を悪化させる危険性があります。 |
★参考文献Ⅰ
坂上 竜資
北海道大学大学院歯学研究科 口腔健康科学講座
★参考文献Ⅱ
歯周組織の炎症と咬合性外傷が合併した時のサル歯周組織の変化
炎症の程度と咬合性外傷の強さの影響について
畢 良佳、加藤 熈
北海道大学大学院歯学研究科