当院でのカウンセリング

当院では患者さんとのコミュニケーションを最も大切にしています

当院ではひとりの患者さんに対し、診療時間を最低一時間取るようにしております。これはコミュニケーションを充分とり、リラックスして治療に臨んでいただきたいからです。

一時間の診療時間でありませんと歯の治療に際して先生からわかりやすい説明も、検査も受けることができず、また、受けた治療に満足ができなく、その結果不満から歯科医院を転々と移り変わる方が多いですね。そのたびにホームページ、書籍、テレビ、そして新聞などに出ていた話だけを鵜呑みにしてしまいます。そんな話を最近よく聞きます。

また、患者さんがやっとの思いで勇気を出して行っても先生からは

先生①:「どうしてこんなになるまでほうっておいたのですか!」
患者さんの声:そう言われても痛くもなかったし忙しくて・・・。

先生②:「この詰め物は○○だから外して治療し直した方がいい。」
患者さんの声:そんなことしなくちゃいけないの???

先生③:「この歯はもうダメだから抜かなきゃだめだ。抜いたあとはインプラントか入れ歯にするしかないので次回までにどちらにするか考えておいて下さい。」
患者さんの声:えっ!本当に抜くしかないの???

など、「先生の言葉はていねいなのですが、実は疑問を持ったまま治療を受けている」という話を聞くと私(長島)は切ないです。このような話を聞くたびに、やはり患者さんの立場になって診る事の大事さを思い出します。

患者さんと医療者との間の『ギャップ』を埋めるカウンセリングを実践

上の図のように我々専門家と患者さんの間でギャップが大きく存在します。

1)長島歯科では皆さんが虫歯や歯周病にならないように、いいかえればずっといつまでも長持ちするように治療したいと思っております。
それには患者さんが我々スタッフと同じくらい知識をもってもらい、治療に参加して、保全のために協力してもらうことが不可欠です。・・・理想な形です。

2)患者さんは職場や生活の中でいろいろと考え、当然のことですがバランスをとりながら治療をします。
そこには必ずしも理想な条件ではありません。

1)と2)を埋めるためには、医療者側が患者さんに合わせるために下がるのでなく、患者側に私たち長島歯科側に近づくために上がって来てもらいのです。


上図の青線のような状態にならず、赤線のようにずっと良い状態のまま、長持ちする歯でいてもらいたいのです。患者さんだって私(長島)と同じで本心はそう思っているはずです。

そのために貴重な時間を割いてまで、歯の治療を受けていることに、医療者も患者さんの気持ちを真摯に受け止める必要があると思います。
よって皆さんの考え方と長島歯科の考え方にあるギャップを埋めませんと(80才で6、7本しか残らないような)青線になる確率が多くなります(悲)…

長島歯科では診療の前に以下の事を患者さんから聴く必要があると考えております

例えば

1)歯の喪失への悲しみ

2)歯周病

3)歯がなくなるのは年齢のせい、仕方ない

4)入れ歯は入れたくない・痛い

5)感情

6)過去の歯科治療への不信感

7)奥歯では食べられない

8)もう歯がなくならなくても済むのでは?

9)快適な入れ歯が入れられるかも?



私(院長)は患者さんとのコミュニケーションにこだわります

~詰め物がつれたのでつけてほしいと患者さんが来ました!~


・患者さんと話す時間があまりない場合(ケース1)
口の中をみると歯こう(プラーク)がいっぱいで、歯ぐきははれていて他にもむし歯がありそう。しかし、忙しいので早く診てくれといわれ、とれたところだけ状況を説明し、つけなおして終わった。

・患者さんと十分に話す時間がある場合(ケース2)
仕事がとても忙しいのに、何度も詰め物が取れる→つけるのを繰り返している。その上2年に一度は歯が痛くなりやむなく治療を受けている。歯ぐきから血がでるが、歯科医からなにもいわれないのでそのままになっているが、自分では歯周病だと思っている。でも、歯科医が何も言ってくれないので、このままでよいのかと思っていた。


同じ人とは思えないと思いますが、このようにコミュニケーションの仕方によって違った訴え(隠れた思い)が聞き出されることが多くあります。

患者さんのお話をちゃんと伺うことで歯科医の患者さんに対する思い入れはかなり違ってきてしまいます。

どうしても患者さんと話す時間がありませんと、歯科医療従事者はただ目の前にいる患者さんを流れ作業のようにこなしていく「歯科作業員」的な要素が強くなりますが、私(院長)は病気を抱えた患者さんの”支援者(パートナー)”としてみなさんにかかわりたいと思っております。



患者さんと多く話をする時間(一人1時間制)を取ることで感じたこと

われわれ歯科医療者は、あまりにもその仕事の中心にある患者さんのことを知りません。歯(歯ぐき)に興味はあっても患者さんそのものに関心をもつ余裕がないかもしれません。

口の中は覚えていても顔と名前が一致しない、ましてやその人の仕事や趣味、家庭や生活習慣など普通は知ろうとしませんでした。それでは生活習慣病といわれる虫歯や歯周病を予防できないと実感しました。

患者さんに関心をもつこと=よく知ろうとすることが歯を診るだけの歯科医師でなく、「歯科疾患を抱えた一人の患者さんを診る歯科医師」への第一歩となることが分かりました。



患者さんの話を聞けてなかった歯科医師としての「昔の自分」から学んだこと

私(院長)は患者さんと話しをしている時、お口の現状やよりよい治療法について「話した」ことで満足し、患者さんが当然それを理解してくれるものと思ってました。思いを伝えたい一心でやったことがかえって一方的になってしまい、ひとりよがりのコミニュケーションになった経験もあります。

コミニュケーションとは「意思疎通」のことですが、患者さんと心が通じ合えなければ、コミニュケーションではなく「演説:speech」や「説明:explanation」、つまり非双方向性のもの、一方的なものになってしまったというお恥ずかしい経験もしております。患者さんの言葉の端々に「もっと私をわかってほしい」「聞いてほしい」という心の叫びが渦巻いていることに気がつかなければなりませんでした。

患者・歯科医師という間柄において、患者さんにとっての歯科医師(私)は心の内側が見えない権威的な仮面を身につけているように映ると患者さんから教えて頂きました。はっとして私(歯科医師)はこの仮面を脱ぎ捨てることで、はじめて患者さんと人間対人間として向き合うことができたように思えます。